ワタシは今回も写真作品を出品する。テーマは「触」だ。
「触れる」とはいったいどういう行為なのだろうか、
我々は誰しもが皮膚を持ち、これがワタシを型どっている。
この壁が在ることによってワタシとその他の概念が生まれ、
この壁の所為でワタシはワタシ以外と絶対に混じり合う事ができず、他者を真に理解することができないのだ。
この壁があるから、人は争いを止めることが出来ないのかもしれない。
しかしその壁に触れるという行為は相手を理解しようとする精一杯の努力による行動だ。
ワタシは触れることによって初めて他の存在を実感することができる。
理解した気がしただけ、勘違いかもしれない。
さりとて人は触れて、触れられなければ不安に殺される。
それでいて、他者に触れられることに不快感を感じてしまう事がほとんどだ。
そんな人間のジレンマを意識の根底に渦巻かせながら撮影に挑んだ。
手応えはあった。どうか期待して欲しい。
(※今回展示する作品、主にメインはモデルさんの都合によりネット公開ができない予定です、どうかお見逃しなく。)