だんだん温かくなってきて、花粉と放射能が舞い飛ぶ今日のこの頃、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
作家紹介を一通り終えて、最近絵露愚乱末世を知ったという方々もいらっしゃるのではないか、
と思うにいたり、少しだけ自己紹介とこの企画展について書かせていただきたいと。
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絵露愚乱末世をやってから、「あ、エログロの人!」とよく言われるのですが、
厳密にはエログロに軸足を置いているかというとそうではなくて。
私、masashi_furukaは、疑似死体写真家として主に活動しています。
詳しくは前回の私の作家紹介をご覧ください。
ただ、エロやグロは疑似死体写真にもそれぞれ単体として出てきますし、
親戚みたいなもので、常々こういう展示をしたいと思っていました。
昨年8月の第一回の絵露愚乱末世は、オープニングイベントが満員御礼。
会期中に多くの方々に横浜まで足をお運びいただきました。
そして、今回私は個人的な事情から展示はせず、企画とプロデュースと
その他裏方の地味な作業(笑)をしております。
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この展示のメッセージは、キャッチコピーに掲げているとおりです。
放射能がなんだ。
オレたちにはエログロがあるじゃないか。
家から出て勃てよマスラオ、枕ではなく股間を濡らせよオトメ。
新進気鋭の作家達が、イマを、みらいを、誘惑する。
ちょっとだけ補足すると、この展示を企画中に東日本大震災がありました。
そのとき「ひとつになろうニッポン」「がんばろう日本」といったメッセージが
メディアを賑わせました。
ただ、私には日本人全体の問題であることを承知しつつも、
どこか日本的な馴れ合いによる解決を促しているようにも聞こえました。
絵露愚乱末世が掲げるメッセージは、個々人へのメッセージです。
エログロをはじめアートに関するさまざまな事象やテーマというものは
個人に還元されてはじめて機能することが多いと、私は考えています。
もちろん、エログロが苦手な方にこの展示へ無理にお越しいただくことをおすすめはしません。
しかし、作家達の表現をみて、なんらかのメッセージや元気、やる気、勇気を感じていただけるとうれしいです。
エログロへの好き嫌いはあれど、人はみな性欲を持っており赤い血が流れているのですから。
絵露愚乱末世2 企画・プロデュース
masashi_furuka