日々制作。
私はあまり時間をかけて描く事はしません。
それは手を抜いているわけではなく、描きたいもの、見えたものを忘れないうちに一気に集中して描くからです。なので、今この時点で制作過程の作品がないのです。
しかし、私にとっては日常で見たもの聴いたもの感じたことのすべてが制作過程の一つなのです。近所の墓場を散歩するのも、隣の畑から聞こえる蛙の声も、部屋にある大量の文化人形や骨董品も、廃墟や戦争跡地、毎年見に行く見世物小屋やお祭り、見えるはずのない幻覚や聞こえるはずのない幻聴、ふと頭を過ぎる不思議な映像や悪夢。そのすべてが私の制作にとっては欠かせないものであり、私の制作過程なのです。
薄気味悪くエロく、どこか懐かしい何かに巡りあうため今日も日々制作中です。
今回の展示では是非薄気味悪くエロくてグロい世界を、少しでもトラウマとして皆様の
中に残してくださると嬉しい限りです。